ゆたか会

ゆたかのカタチVariety of happiness

きれいだなと、
すなおに思えたとき

くずかわさん
フードサービス

大学2年生のとき、祖母をなくした。コロナで、お葬式にも参加できなかった。なくなった実感のないまま、北海道の下宿先にいた。そのころ一番話してたのが、大家さん。家賃は手渡しだったから。

「自分のからだって食べものでできてるんだなあ」。高校生のとき、管理栄養士になろうと思った。大学を出たら、人と関われる仕事に就きたかった。おじいちゃんおばあちゃんがよかった。施設で働いたら、一番さいごまで関われる気がした。

就職して3年目になる。今は3人の管理栄養士が清湖園、清風荘、ケアハウス、さわのかぜの献立を考えている。240人分のごはん。「行事食」といってたまに、ごちそうが出ることもある。今年の敬老の日は、刺身と天ぷら!

日々の仕事のメインは、献立をつくり、食材を発注して、調理員さんに伝えること。たまに調理を手伝うこともある。もっと現場に行けたらな、利用者さんと話せたらな。栄養ケアを担当する「さわの風」にももっと行きたい。

あ、今年、後輩ができました。

就職してからの2年間は「何してたんやろ。」って思うくらい、あっという間だった。朝出勤するときに感じる「今日はいい風が吹いてるな」とか、仕事終わりに外へ出たら「月がきれいやな」とか、家に帰って「お茶がおいしくいれられたな」とか。日常のなかで気持ちが動いたときに、ゆたかだなってわたしは感じる。

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