ここにきて、はじめて福祉の仕事を知った。転職したてのときは、心の喉がずっと渇いてた。人より優れていることを、アピールしようとする自分がいた。「それをしなくても受け入れてくれるところだよ」と声をかけてもらえた。福祉に就いて、仕事観も変わった。
職場を飛びかう言葉がやさしい。「〜しなさい」はなくて「よかったね」「ありがとう」はいくつあってもいい。謙虚で、感謝の気持ちを大事にできる、そして言葉で伝えられる人でありたい。
ここには、感謝があふれている。めざしたい人もたくさんいる。「まだまだ及ばへん」という気持ちにもたくさんなる。さいきんこんなことを言ってもらった。「ほりさんはいつも『ありがとう』って声をかけてくれるよね」。自分がゆたかになると人にも優しくできる。